開発のヒント

リセット、クロック、電源制御

NRST端子をGPIOに使う方法と注意点

STM32C0、STM32G0、STM32G4など一部のSTM32マイコン・シリーズでは、NRST端子をGPIOとして使うことができます。小ピン・パッケージなどでI/O端子に余裕がない場合、役に立つ機能です。対応する品番は、各リファレンス・マニュアル(RM)からご確認いただけます。

設定方法は、オプション・バイトにあるNRST_MODEビットを、「0x10: Standard GPIO」に設定することで適用されます。
(注: 初期値は「0x11: Bidirectional reset」)

STLINKなどのデバッガでは、リセット方式を「Software Reset」に選択すれば、NRST端子の接続がなくてもSWD/JTAGの通信線からターゲット・ボードへのリセット発行が可能です。

NRST端子をGPIOとして設定する場合、下記についてご注意ください。

  • NRST端子を使った外部からのリセットはできません。
  • マイコン内部でリセットが発生した場合、NRST端子にそのリセット信号は出力されません。
  • パワー・オン・リセット(POR)やスタンドバイ・モード(Standby Mode)からの起動の場合、NRST端子は、最初通常のリセット端子(Bidirectional reset)として起動し、その後、GPIO端子に切り替わります。

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