開発のヒント

周辺機能、I/O、メモリ

ADコンバータの変換速度とfclkの関係

STM32F103のADコンバータ(ADC)は、最速1MHz(1μs)で変換可能です。一方、動作周波数は最速72MHzが可能です。

ADCを最速1MHz(1μs)で変換する場合は、ADCクロックを14MHzにする必要があります。
しかし、ADCの動作クロックを分周する回路が2、4、6、8分周しかできないため、動作周波数が72MHzの場合、ADCクロックを14MHzに設定できません。(72MHzを分周して、14MHzを生成させるには5.1428……分周が必要です)

従って、ADCを最速1MHz(1μs)で変換する場合は、動作周波数を56MHzに設定していただいて、それを4分周して、14MHzを生成させます。

STM32F2以降の製品では、ADCのクロック源、クロック周波数、分周回路等で色々改善されていますので、上記の様な注意を払う必要はありません。

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