開発のヒント

リセット、クロック、電源制御

2進化10進数形式(BCD)で表現されるカレンダー機能

STM32ファミリ(STM32F1シリーズなどの一部製品は除く)に搭載されているRTCのカレンダー機能のレジスタは
2 進化10進数形式(BCD:Binary-coded decimal)表現をサポートしています。

BCDとは、10進法の1桁を、0から9までを表す2進法の4桁で表現したものです。2進数の4桁は0~15まで表現できますが、これを下位の10個だけを有効な数字として取り扱うものです。

例えば、通常37を表す2進数は「0010 0101」ですが、BCDでは、3と7の2進数を別々に使って、「0011 0111」と
表します。LCDなどにカレンダーを表示する際に、2進数から10進数の変換が不要になり、レジスタの内容をそのまま
利用できるというメリットがあります。

STM32F4シリーズのカレンダー機能では、秒、分、時(12時間または24時間形式)、曜日、日、月、年がBCDで
表現されます。

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