開発のヒント

STM32マイコンに搭載されているFlashメモリを使用する時は、読み出し時間（Wait State）も併せて設定するようにしてください。Flashメモリからの読み出しはCPU動作スピードよりも時間がかかるため、CPUを高速で動作させるときにはスピードに合わせて待ち時間を別途設定する必要があります。
詳しくは各マイコンのリファレンス･マニュアルのFlash interfaceの章を参照してください。

STM32CubeMXではCPUの動作スピードを設定すると、連動してWait Stateは自動設定されますが、マニュアルでプログラムを書く時には必ずこの設定をしてください。また、自動で生成されたコードでも正しく設定されているかを確認してください。

ちなみに、このWait State分の待ち時間を解消するために、STM32ではST独自のキャッシュ機能（ARTアクセラレータ）を搭載しています。搭載しているマイコンではこれを有効にして活用してください。

注：一部のハイエンド･マイコンはCPUにキャッシュ機能が内蔵されたものもございます。