Press

Embedded WorldおよびMobile World Congressに、STM32 ODEを出展

・20種以上のSTM32 Nucleo用拡張ボード ・拡張版を含む多数のSTM32Cubeコード・ライブラリ ・クラウド接続に向けた初のSTM32用ファンクション・パック

2016年2月26日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、1年前にリリースしたオープンソースのSTM32用開発エコシステム(STM32 Open Development Environment : STM32 ODE)が、IoT機器などの組込みシステム開発者向けの完全に統合されたエコシステムへと成長したことを発表しました。

STM32 ODEは、最新のST製品を採用した革新的なデバイスやアプリケーションを開発するための理想的なツールです。ARM® Cortex®プロセッサを搭載した32bitマイクロコントローラ(マイコン)であるSTM32をベースとするSTM32 ODEには、センシング、通信、電源供給および電源制御、モータ制御、信号変換などの機能を簡単に追加することができる様々な拡張ボードが含まれています。また、各種アプリケーション向けのソフトウェア・パッケージ、評価プラットフォームおよびリファレンス設計も含まれています。モジュール型ハードウェアと包括的ソフトウェアの組み合わせにより、アイデアの迅速な試作化が可能なため、設計者はスムーズに最終製品の設計に移行することができます。

20種類を超えるSTM32開発ボード「Nucleo」とその拡張ボード(Arduinoシールド互換)は現在入手可能で、Smart ThingsやIoT機器の実現に必要な全ての機能を提供しています。

– マイコン: 演算能力、メモリ容量、ペリフェラルの豊富な選択肢
– センシング : 9軸モーションMEMS、環境センサ、測距センサおよびMEMSマイクロフォン
– 通信 : Bluetooth Low Energy(BLE)、Wi-Fi、NFCおよびSub-GHz通信
– モータ制御 :各種モータ・ドライバ(DCモータ、ステッピング・モータ、三相DCブラシレス・モータ)
– 信号変換 : オペアンプによる信号調整

ハードウェア以外の機能
STM32 ODEには、開発ボードおよび拡張ボードと、包括的なソフトウェア開発環境が含まれています。

STM32Cubeは、強力な無償ツール・セットで、STM32プラットフォーム上で高速かつ簡単なアプリケーションの開発を可能にする組込みソフトウェア・ブリックです。この組込みソフトウェア・ブリックには、スタートアップ用の共通初期化コード、STM32の製品間移植を簡略化するハードウェア抽象化レイヤ(HAL)、および最も一般的な必須機能に対応するミドルウェア・ブリックが含まれています。また、PCで使える初期設定ツールSTM32CubeMXで、ペリフェラル初期化用のC言語コードを段階的に生成し、STM32マイコンを設定することができます。

STM32 Nucleoの拡張ボードには、STM32Cube拡張ソフトウェアが無償で付属しています。これらのソフトウェア・ライブラリは、上位のAPIを使用した拡張ボードの機能への抽象化されたアクセスや、各種機能(モータ制御、BLE / NFCコネクティビティ、センシングなど)に対応したサンプル・アプリケーションを提供します。

また、STM32 ODEには、開発の利便性をさらに高める、多数のアプリケーション用のソフトウェアを統合したソフトウェア・ファンクション・パックが含まれています。例えば、最近リリースされたCLD-BLUEMIX1パックでは、コーディングせずにセンサのデータをIBM Bluemix®遠隔測定器のデモ・ページにリアル・タイムで送信するソフトウェアが提供されています。その他、センサ、NFC/RFIDダイナミック・タグおよびSerial-to-WiFi変換モジュール向けのソフトウェアと、ミドルウェア・パッケージが組み合わせられており、必要なプロトコルとAPIによるクラウド・プロバイダへの直接接続にも対応しています。

詳細については、www.st.com/STM32ODEをご覧ください。また、STM32CubeMXツールと組込みソフトウェア・ライブラリは、www.st.com/stm32cubeよりダウンロード可能です。

• STM32 ODEは、Embedded World 2016(ドイツ、ニュルンベルク)およびMobile World Congress 2016(スペイン、バルセロナ)のSTブースに出展されました。
• Embedded World 2016のSTブースの模様は、2016年2月24日よりwww.youtube.com/stonlinemedia/EW2016でご覧いただけます。