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低消費組込みシステム開発時の電力測定用にEEMBC™準拠のSTM32 Power Shieldを発表

2017年12月28日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、組込みシステム設計の開発時に消費電力を高精度で測定できるSTM32 Power Shieldを発表しました。IoTConnectおよびULPMark™(Energy Monitor V2.0)ベンチマーク・フレームワークにおける新しいリファレンス・プラットフォームである同製品は、EEMBC™(1)が選定したハードウェアと同じものを使用しています。

STM32 Nucleo開発ボードと互換性を持つSTM32 Power Shield(X-NUCLEO-LPM01A)は、さまざまな動作条件下において電流を動的に測定します。内蔵ディスプレイにより、マルチメータを使用せずに電流値を直接計測できるほか、EEMBCのIoTConnectやULPMarkの使用時に、ベンチマークの測定や消費電力の表示を行う拡張GUIを提供します。また、100nA~50mAの測定電流範囲は、消費電力に厳しい制限のあるIoT端末などの小型機器のテストに最適です。

STM32 Power Shieldは、PC用GUIツールであるSTM32CubeMonitor-Power(STM32CUBEMON-PWR)と組み合わせることで、オシロスコープなどの高価な測定機器と同等の詳細情報を取得することができます。また、複数のOSに対応し、さまざまなデスクトップ環境で動作するこのツールは、利便性に優れた各種機能を備えています。中でもエネルギー分析機能を用いることで、消費電力の最適化に役立つ貴重な情報を得ることができます。

STM32 Power Shield(X-NUCLEO-LPM01A)は現在量産中で、参考価格は約70.00ドルです。同製品には、STM32CUBEMON-PWRが同梱されています。

詳細ならびに購入については、https://www.stmcu.jp/design/hwdevelop/nucleo/56528/をご覧ください。

(1) EEMBC:主要半導体メーカーが参加する業界団体で、システムの性能を測定・比較するためのベンチマークを管理しています。