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MEMSセンサの動作を可視化するプロフェッショナル評価プラットフォームを発表

2018年5月23日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)はMEMSセンサの動作を可視化できる評価プラットフォームであるProfi MEMS Toolを発表しました。この評価プラットフォームは、システム開発の期間短縮ならびに性能の最大化に貢献します。

Profi MEMS Toolのメイン・ボードには、高性能32bitマイクロコントローラのSTM32F401と、高い柔軟性を持つ電源制御機能が搭載されており、センサへの電源供給と出力データの収集、ならびにホストPCで動作する開発者用GUI(グラフィック・ユーザ・インタフェース)へのデータ送信を行います。ユーザは、STのウェブサイト(st.com)からダウンロードできるUNICO GUIや、ユーザ自身が選択したツールを使用することで、MEMSセンサの出力波形を解析することができます。

Profi MEMS Toolは、単にセンサとGUIを接続するだけでなく、あらゆる動作モードおよび電力設定での解析と、性能および精度の最適化を可能にします。また、この評価プラットフォームの優れた演算能力が、大気圧センサ、加速度センサやジャイロ・センサのシンプルな測定データに加え、STの先進的な6軸慣性モジュールによるOIS/EIS(光学式または電子式手ブレ防止機能)などの複雑なデータセットの処理を実現します。そのほか、3軸加速度センサIIS3DHHC(加速度出力:16bit、温度出力:12bit)など、高分解能・低ノイズを特徴とする産業機器向けMEMSセンサの評価にも最適です。

評価対象のセンサ・モジュールをメイン・ボードの拡張ヘッダに接続することで、評価を開始することができます。ソフトウェアで調整可能な電源回路により、センサの電源電圧を0V~3.6Vの範囲で柔軟に設定できるため、想定したアプリケーションと同様の動作条件を再現可能です。また、高精度な電源モニタができるこの評価プラットフォームは、測定器を接続することなくセンサの電源電圧や電流を測定することができます。これにより、IoT機器、スマート・センサ、モバイル・ロボットやドローンのコントローラなど、消費電力に制約のある機器を効率的に開発することが可能です。

Profi MEMS Toolは、販売代理店またはSTから入手可能で、価格は85.75ドルです。

詳細については、www.st.com/profiMEMS-PRをご覧ください。