開発のヒント

開発用ツール、デバッグ

JTAGバウンダリ・スキャン機能

ARM DS-5やMDK-ARMは、JTAG ICE接続時にJTAGバウンダリ・スキャンを実施してコア内部のCoreSightシステムにアクセスしますが、回路全体を含むJTAGバウンダリ・スキャンを行う機能はツール自体には含まれていません。 また、IAR社のツールでもJTAGバウンダリ・スキャン機能は提供されていません。専用機器および、ソフトウェアが必要となります。

ARMのConnect Service(マイARM)のアカウントをお持ちであれば、「https://silver.arm.com/browse/BX008」 からRealView ICE RDDI Packages (BX008-DA-10019)というライブラリ群をダウンロードすることが可能です。こちらがARMから現状提供されているJTAGバウンダリ・スキャンを、お客様が記述したソフトウェアから実施できる唯一のものになります。

このライブラリをソフトウェアから呼び出すことで、TDIからデータをドライブし、TDOからキャプチャすることが可能となります。詳細な説明につきましては、ダウンロード後zipファイルを解凍していただきますと、「include\html」フォルダ内に生成されるドキュメントに記載があります。同フォルダ内の「index.html」をご参照ください。IAR社やKeil社の他に、日本メーカーでJTAGバウンダリ・スキャンをサポートしている会社は以下になります。

特殊電子回路株式会社 http://www.tokudenkairo.co.jp/jtag/tech/

アンドール http://www.andor.jp/jtag/whyjtag.html

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