開発のヒント
周辺機能、I/O、メモリ
STM32マイコンで使用可能なグラフィック向けハードウェア
STM32マイコンで使用可能なグラフィック向けハードウェアには以下のものがあります。
グラフィック・アクセラレータ
グラフィック描画関連の処理をCPUに代わって実行するハードウェアです。グラフィック描画を高速化すると同時に、CPUの負荷を大幅に低減することができます。STM32マイコンでは、以下のアクセラレータをサポートしています。
・Chrom-ART(DMA2D): 色の塗りつぶし、ピクセルフォーマットの変換、ブレンディングによる透明色の処理、直接メモリアクセスによるピクセル・コピーなどの機能をハードウェアでサポートしています。多くのグラフィック対応のSTM32シリーズに搭載されている、第一世代のアクセラレータです。
・Chrom-ART2: Chrom-ARTの進化版のアクセラレータです。Chrome-ARTの機能に加え、対応するカラーフォーマットの追加や回転・スケーリングなどの機能をハードウェアでサポートしています。STM32H5F/Eで初めて搭載され、今後のSTM32ファミリに順次搭載される予定です。
・NEOChrom GPU(GPU2D): STM32U5x9、STM32H7R7/S7などに搭載されている、新世代のアクセラレータです。スケーリングやテクスチャ・マッパーなどの機能をハードウェアでサポートする高機能なグラフィック・アクセラレータです。スマートフォンのような滑らかなグラフィックを実現します。ベクタグラフィックの描画は、「NEOChromVG」と呼ばれるバージョンでのみサポートされています。
・Chrom-GRC(GFXMMU): 円形など非長方形のディスプレイを使用する際に、表示領域外(描画しない部分)に割り当てられるフレームバッファを不要にすることで、必要なRAMサイズを削減します。例えば、円形ディスプレイを使用する場合、必要なRAMサイズが約20%削減できます。画像修正は不要です。このアクセラレータは、エミュレーテッド・フレームバッファ技術にも使用されています。
JPEGハードウェア・コーデック
JPEG画像や動画を高速にエンコード・デコードするための専用ハードウェアです。動画再生やJPEG画像表示の際、CPU負荷を軽減します。一部のSTM32ファミリでサポートしています。
これらのハードウェアは、TouchGFXを使用することで、簡単かつ最適化された状態で利用できます。TBS(TouchGFX Board Setting)を活用すれば、特別な設定なしでハードウェア機能をそのまま使用することができます。また、新規プロジェクトを作成する場合も、サンプル・プロジェクトのSTM32CubeMX設定を参照すれば、容易に設定できます。
参考文献: TouchGFXオンラインドキュメント
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