Press

ソフトウェア開発の生産性を向上させる新機能をSTM32Cube®エコシステムに追加

2020年7月27日

STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、STM32マイクロコントローラ(マイコン)のソフトウェア開発エコシステムであるSTM32Cube®に新機能を追加したことを発表しました。追加された新機能により、ユーザはソフトウェア・サンプルの選別や、開発ツールの入手と適用、STM32Cube拡張パッケージのカスタマイズ、使用および共有をより簡単に行うことができます。

今回のアップデートでは、マイコンの初期化コード自動生成ツール「STM32CubeMX」(バージョン6.0)と、マルチOS に対応したC/C++の統合開発環境である「STM32CubeIDE」(バージョン1.4)に新機能が追加されました。これらのツールでは、最新のSTM32Cubeソフトウェア・パッケージおよび拡張パッケージに直接アクセスし、STM32ファミリのマイコンやペリフェラル、センサやコネクティビティなどの外付け部品に活用できる有用なソフトウェアを使用することができます。また、さまざまなソフトウェア・サンプルを簡単に参照し、任意のサンプルからプロジェクトを直接開始することも可能です。

STM32Cubeソフトウェア・パッケージには、ペリフェラル・ドライバやミドルウェア、アプリケーション・サンプル、ボード・サポート・パッケージ(BSP)が含まれており、製品の機能やペリフェラルの活用に貢献します。また、STおよびSTの認定パートナー企業のソフトウェアで構成されるSTM32Cube拡張パッケージでは、STM32Cube開発エコシステムの整合性を維持しつつ、BSPやミドルウェアといった新機能を柔軟に導入することができます。

STM32CubeMX バージョン6.0には、新機能のSTM32PackCreatorが追加されました。この機能では、独自のSTM32Cube拡張パッケージを作成して共有することができます。また、拡張パッケージ開発用のガイド機能も搭載されており、作成したすべてのパッケージをSTM32CubeMXとSTM32CubeIDEツールで開いて設定できるようにすることが可能です。

STM32CubeMXバージョン6.0では、STM32Cube開発エコシステムで使用できるすべての開発ツールに加えて、STM32マイコンとMEMSセンサを使用したセンサ制御アルゴリズムをグラフィカルに設計できるツール「AlgoBuilder」や、モータ制御設計用のツール「ST-MC-SUITE」など、さまざまな設計ツールを検索できます。また、STM32CubeMXからSTM32PackCreatorとオンライン設計ツールのeDesignSuiteを起動し、信号処理や電力変換、RF回路配線など、関連するシステム機能を設計することもできます。

また、STM32CubeMXバージョン6.0を最大限に活用する方法や、新機能について詳しく説明した短いチュートリアル動画もご覧いただけます。

STM32Cube開発エコシステムに含まれるツールや組込みソフトウェア・コンポーネントなどは、すべて無償で利用可能です。詳細および最新バージョンのダウンロードについては、ウェブサイトをご覧ください。

STM32およびSTM32Cubeは、STMicroelectronics International NVもしくはEUおよび / またはその他の地域における関連会社の登録商標および / または未登録商標です。STM32およびSTM32Cubeは米国特許商標庁に登録されています。